RIETI新着情報3点

竹森論文はフォローしたのですが、まだ土居先生の論文はフォローしきれていません。
続報が出ていますので、少しご紹介です。

1.政府債務の持続可能性と今後の財政運営:ワインスタイン論文を検証する

経済財政諮問会議(議長・小泉純一郎首相)で歳出・歳入一体改革の議論が行われている中で、巨額の財政赤字を抱え債務の持続性が懸念される日本政府も純債務残高でみれば深刻な規模でなく十分に実現可能な税収の確保によって債務の持続性を維持できる、という米ブローダ&ワインスタイン論文が話題になっている。そこで慶応大学経済学部助教授でRIETIファカルティフェローとして「政府債務の持続性と公債管理政策の実証分析」に関わった土居氏が、その論文を検証しながら日本の財政運営の方向付けに関して報告した。

詳細は以下。http://www.rieti.go.jp/jp/events/bbl/06042801_flash.html



2.ポスト京都議定書を巡る最近の動向と今後の展望

京都議定書の約束期間以降の政策的枠組みをどうするのか?という点が議論になってきている所ですが、経済効果を把握するにあたって鍵となるのはCDMの経済的な把握とそれを効果としてどう折り込むのがベストなのかという点でしょう。こちらは僕も勉強していきたいところです。

http://www.rieti.go.jp/jp/events/bbl/06032201.html


3.新経済成長戦略 議事録

以前経済産業省から公表された「新経済成長戦略」の報告会の模様です。モデル屋の視点でみれば、まさに森川さんが指摘されている所得再分配の効果、GNI、産業別政策の効果をもっと詰めていく必要があるのかなと思います(認識されているからこそ、このように発言されているのでしょうが)。
GDPではなくGNPもしくはGNIでの視点で見るのは、所得収支の増加や、海外展開企業の利益を含めるという視点でしょうが、見通しとして考えるにはかなり未知数の部分が多いようにも感じますね。例えば所得収支の動向を見通すには為替レートの影響を考える必要があると思いますが、為替レートの予測って難しいですし。

http://www.rieti.go.jp/jp/events/bbl/06040601.html