2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Daron Acemoglu教授のペーパー

なんといいますか、米国金融市場の動向の方で一喜一憂する昨今(憂の方が多いですかね)ですが、稲葉先生のブログ経由でAcemoglu教授のペーパーをメモ代わりに。成長戦略とかの絡みでは論文が言及している話は興味深いところかなぁ・・。http://www.treasury…

自家撞着に陥る枝野幸男議員の預金金利引き上げ論

先日の民主党枝野議員の「朝まで生テレビ」での発言は『銀行は公的資金を投入したにも関わらず、預金金利を貸出金利よりも低水準に抑えることで儲けを出している。預金金利を上げることが経済効果をもたらす』という趣旨であった。 先日簡単にふれたようにな…

今月の朝生について

別に「真っ当な議論」がなされることは皆無でやってる本人も憂さ晴らしで方言をはいているのだということは認識しているわけだが、民主党の枝野氏の「預金金利上げて景気回復」という主張は酷すぎる。リアルタイムで見ていて吹きましたが(笑。高橋氏が意見…

竹森俊平『資本主義は嫌いですか』を読む。(その1)

本書は序文でも著者自身がまとめているように、「サブプライム危機」をテーマにした書籍である。『資本主義はきらいですか』という著者の問いかけの答えは、著者が言及するナイトの思想−「批判的な経済自由主義」に鮮明に現れている。つまり、熱狂的な市場崇…

「彼」について

この所の世相の中で私が気になるのはもうかれこれ20年程何らかの形で陰に陽に影響を受けてきた「彼」の視点・思想である。そう、「彼」は私のようなちっぽけな人間ではなくれっきとした当代一流の人々からこんな評価を受けていた。 『彼が失業を憎んだのは、…

大塚将司『流転の果て』

この所昔(という程古くないか)の出来事に興味を持っていることもあって、即買したもの。サブプライムローン問題の深刻化に伴う金融危機にゆれる世界ですが、こういう時にはなぜか血が騒ぐのが人の常でしょうか(笑。我が国の場合は今のところ対岸の火事と…

ジル・ドスタレール『ケインズの闘い』

韓リフ先生のブログでもご紹介されていましたが、即買いしました(笑。この本は、ケインズの仕事を幅広い視点から論じた本です。700頁という大部の著作ですが、倫理、知識、政治、戦争と平和、貨幣、労働、金、芸術、結論という章の名前からしてもその幅広さ…