大塚将司『流転の果て』

 この所昔(という程古くないか)の出来事に興味を持っていることもあって、即買したもの。サブプライムローン問題の深刻化に伴う金融危機にゆれる世界ですが、こういう時にはなぜか血が騒ぐのが人の常でしょうか(笑。我が国の場合は今のところ対岸の火事といった雰囲気で、政治状況も混迷しているわけですが、こんな時こそプラザ合意から金融恐慌へといたる我が国の系譜につき読んでおきたいものです。
 類書なら、西野智彦軽部謙介両氏による『検証 経済失政』『検証 経済迷走』『検証 経済暗雲』『ドキュメント ゼロ金利』あたりを読むとさらに興味深いかも。それから、現代の金融危機の本質については竹森俊平『資本主義は嫌いですか?』を読めば良いでしょう*1サブプライムローン問題の本質を知りたいのなら竹森教授の本だけ読めば宜しい、というのが僕の感想。

流転の果て~ニッポン金融盛衰記’85→’98 <上>

流転の果て~ニッポン金融盛衰記’85→’98 <上>

流転の果て~ニッポン金融盛衰記’85→’98 <下>

流転の果て~ニッポン金融盛衰記’85→’98 <下>

*1:この本については後程読書感想文を書く予定