2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧
8月31日に行われたバーナンキの講演ですが、FRBのサイトにアップされてますね。取り急ぎ。 http://www.federalreserve.gov/boardDocs/speeches/2007/20070831/default.htm 講演の内容は全体的に興味深く、面白いのですが、最近の現象についての発言で注目さ…
サブプライム問題ってそもそも何?とか、FRBの政策態度について簡単に頭に入れるには、最近だと以下のレポートが良いかなぁと思います。英語じゃないので安心して読めますし(笑)。MURCのレポート*1はそもそもサブプライム問題って何?という視点からQ&A…
今年の2月に米国経済白書(Economic Report of the President)が公表された*1。米国経済白書の分析で個人的に印象的な分析は、第三章の成長促進的な租税政策(Pro-Growth Tax Policy)である。以下、該当箇所を纏めつつ、感想を書いてみることにしたい。1.…
備忘録として。メモメモ。山田氏の論文は為替レートと通貨に関する議論の幅広いまとめになっていると思います。ざっと読んで勉強になる論文。 http://www.mof.go.jp/jouhou/soken/kenkyu/ron176.pdf 阿部先生の論文はRIETIのFTAコンファランスでのご報告を拡…
西野・軽部両氏の共著「検証 経済失政」を一気に読み終えました。底なしの状況に陥った1997年の日本経済を臨場感を持って伝えていると思います。続きということで、西野氏の「検証 経済迷走」、そして軽部氏の「ドキュメントゼロ金利」を購入。後は「検証 経…
VOXでBoeri教授とGuiso教授がサブプライム問題に関連して論説を掲載している*1。サブプライム危機をもたらした要因の一つとして、グリーンスパンが9.11後の経済停滞・ニューエコノミーの崩壊に際して行った緩和的な金融政策(低金利政策)が挙げられるという…
「現代経済学の潮流2007」の方は、毎年出てる日本経済学会大会で発表された論文及び講演を纏めたもの。今回は2006年の秋季大会のお話が主ですね。特に第八章に収録されている、マクロ経済学は「失われた10年」から何を学んだか、と題したパネルディスカッシ…
今回利上げを見送ったことは常識的な判断だと多くの方が思うところでしょう。政策判断の基準として参照されるCPIコア指数は政策金利を0.5%に設定した2月以降、直近値の6月まで対前年同月比でデフレとなっています。(http://www.stat.go.jp/data/cpi/soku…
asahi.com(23日12時43分)で出てますが、日銀が本日の政策決定会合で政策金利を0.5%に据え置くとの判断をしたとのことです。水野氏お一人のみ反対、あとは全員据え置きに賛成のようですね。世界の歴史に残る総裁とはなりえなかったわけですね・・・福井さ…
度々で恐縮ですがbewaadさんのところでGDPデフレータ(パーシェ指数)と実質GDPとの関係について議論されていますのでその点に関連してGDPデフレータの特徴や作成方法、等々について纏めてみたいと思います。誤解等ありましたらご指摘ください。1.特徴:総…
bewaadさんのエントリでの議論に関連して。潜在成長率が巷で言われている値よりも高いとする(つまりデフレギャップが存在しているため現状はデフレであり、結果として日銀は利上げをすべきではない)議論に対して、『潜在成長率が高いのならば、中立的な実…
マンキュー先生のブログより。http://www.26econ.com/?page_id=26 毎日全てチェックするのはほぼ無理(涙ですが、主要な海外経済ブログ一覧リストの一つということでは有用ではないでしょうか。余談ながらNew Economistのブログリンク一覧もかなり揃っていて…
昨日のサブプライムに関するエントリに関連して。いつもの事なのですが、こう書かれてしまいますと、自分の頭を使う習慣がなくなってしまうわけですが、御説ごもっともです。http://www.ichigobbs.net/cgi/15bbs/economy/1179/626-627 の部分。サブプライム…
Rodrick先生に先を越された(笑)*1というのは兎も角、VOXに掲載されているCecchetti教授の論説は、FAQ形式でサブプライム問題の本質や、先週の米EU日の介入のメカニズムが詳細に記載されていて参考になります。あと、BuiterとSibertの論説も。こちらは所謂F…
このところの暑さは勤労意欲を削ぎますね。こんな時には涼しい部屋でのんびり読書でもしたいところですが、今年も切羽詰っている状況でございます。閑話休題。興味深い本が沢山出ています(汗ので趣味と実益を兼ねてメモしつつご紹介。 まず伊藤先生・小川先…
今般の物価動向を判断し、見通していく上で各所から様々な議論が取り上げられている。以下、幾つかの論点について備忘録的に整理を行いつつ、感想を書いてみることにしたい。 1.消費者物価指数の持つバイアス 消費者物価指数は基準時点の財の消費構成(ウエ…
毎年恒例の東洋経済の特集ですが、今年も僕が読んだ書籍が多数ランクインしていますね。まず、僕が読んだ本ということで言いますと、以下の順位です。安達氏の「円の足枷」(4位)、原田氏の「日本国の原則」(6位)、斉藤氏の「成長信仰の桎梏」(9位)…
仕事をしている人間はその分野でプロである、もしくはプロを目指しているのだろう。自分の場合も例外ではなく、どう評価されているのかを知りたいと思う余裕も無いまま、とりあえず仕事をこなす上で最低限必要な自負を持ちつつ、さらに高みを目指すべく牛歩…