山田秀樹「為替レートと通貨についての考察」、阿部一知「Assessing the Economic Impacts of Free Trade Agreements: A Computable Equilirium Model Approach」

 備忘録として。メモメモ。山田氏の論文は為替レートと通貨に関する議論の幅広いまとめになっていると思います。ざっと読んで勉強になる論文。
 
 http://www.mof.go.jp/jouhou/soken/kenkyu/ron176.pdf

 阿部先生の論文はRIETIのFTAコンファランスでのご報告を拡充したものですかね。GTAPモデルによる静学分析とDynamic-GTAPによる動学分析の双方から分析を試みているところが特徴でしょうか。静学モデルでも仮定を緩めることで効果が異なる側面があるわけですし、論文中にもご指摘があるところですが、様々なタイプのモデル・FTAにより考慮される効果の折込みを試すことでどんな影響があり得るのかを考察していくことが必要なんでしょうね。

 http://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/07e053.pdf