2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

武田史郎「貿易政策を対象とした応用一般均衡分析」

武田先生のDP。貿易政策に限らず応用一般均衡分析を行っている人、興味を持っている人にとっては必読の論文でしょう。貿易政策についてCGEモデルを適用した推計は、GTAPモデル、ミシガンモデル等々様々なモデルを用いて、又様々な観点からなされているわけで…

矢野誠「法と経済学 市場の質と日本経済」

矢野先生の解説・啓蒙本には外れがない(K君談)訳ですが、こちらも中々興味深い本です。内容は法と経済学の基本的な考え方、そして様々な分野についての専門家の制度の解説、経済学的アプローチが書かれています。柳川先生の「法と企業行動の経済分析」と…

城山三郎『花失せては面白からず』を読む−再掲−

以前書いたものですが、韓リフ先生にTB頂いたので再掲させていただきます。経済学愛?な皆様には本書に秘められた思いは・・分かりますよね(笑)。以下転載有名な本なので、一々感想を書くのは気が引けるのだが、やはり読んだ本の感想を書きたい(!)とい…

城山三郎氏死去

当ブログでも取り上げましたが、城山三郎氏がなくなりました。ご冥福をお祈りします。 やはり城山氏の著作の中で僕が好きなのは、以前読書感想文で取り上げた「花失せては面白からず」でしょうか。他にも色々ありますが、城山氏のモチーフの一つとして戦後、…

三輪芳朗、J.マーク・ラムザイヤー『経済学の使い方』

産業政策について考えるのならば、三輪先生とラムザイヤーの一連の著作は欠かせないでしょう。ということで今月刊行されていたのでご紹介。まず事実をきちんと把握するにはデータに問いかけてみることが重要であるという視点も重要。傾斜生産方式が有効に機…

平井俊顕「ケインズとケンブリッジ的世界―市場社会観と経済学 」、森永卓郎「年収120万円時代生き抜くための知恵と工夫」、門倉貴史「こっそり儲ける経済学」

経済関連の新刊本でちょっと気になっているものをご紹介。 ちょっとタイトル永杉ですが、平井先生のご本はケインズについてのもの。例のごとく表紙にケインズのおなじみの画像が掲載されています。ケインズとケンブリッジ的世界―市場社会観と経済学作者: 平…

1月のCPIと失業率、そして株安及び円高

株安および円高が進む昨今ですが、1月のCPIおよび失業率はほぼ変化なしですね。 1月のCPIは前年同月比で0%の伸び、完全失業率は4.0%の横ばいが続いているという状況です。以上の状況下で株安および円高が進行し、政策金利は0.5%へと引き上げられたわけで…