2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

飯田泰之「歴史が教えるマネーの理論」

Keiに連載されていた飯田先生の論考を再編集したもの。既に各所で取り上げられていますが、発見したので早速購入→空き時間に読んでます。本書は貨幣数量説と為替レート、そして金融政策の大きく三つについて歴史的な事実に照らしつつ分かり易く解説されてい…

参院選と今後の経済政策の行方

大方の見方どおり、参院選で自民党が大敗した。この過程においては、マスコミ等で繰り返し報道されていた「自民危うし」報道が大きく民主党に票を与えたという影響も無視できないだろう。 さて、参院選で自民党が大敗したという事実は何をもたらすのだろうか…

塩谷隆英「経済再生の条件−失敗から何を学ぶか−」を読む。

90年代以降の大停滞、つまり「失われた十数年」がなぜ生じたのかについては多数の著作が出されているが、本書の特徴は大きく以下の三点に集約されるだろう。以下、感想を交えつつ書いてみることにしたい。1.経済政策担当者からみた97年不況 まず本書の特徴は…

火坂雅志「天地人」

遅ればせながら再来年の大河ドラマの原作本、火坂雅志「天地人」を読む。上杉謙信にその才を見出され、景勝の終生無二の家臣として上杉家を支え続けた直江兼続の話です。「利」で生きる戦国の世にあって「己の義」を求めていくその生涯が綴られていきます。…

塩谷隆英「経済再生の条件」

故橋本元総理の下で経済企画庁調整局長、その後事務次官を務めた塩谷氏の著作。97年といえば橋本氏の下での構造改革・行政改革、そして消費税増税という政策が採られたわけです。なぜこのような政策が採られたのか、なぜ「問題認知のタイムラグ」と「政策決…

バーナンキの「インフレ期待とインフレーションターゲティング」

NBERでの講演。出来れば後ほど少し書きたいところですが、リンクのみ。(http://www.federalreserve.gov/boarddocs/speeches/2007/20070710/default.htm)

北康利「福沢諭吉 国を支えて国を頼らず」

白洲次郎についての著書「白洲次郎 占領を背負った男」も面白いですが、福沢諭吉の生涯を描いたこちらも中々面白いです。さらっと読めますが、著者の思い込みが文章中に頭をもたげないのが良いのでしょうか。しかし福沢先生は良い言葉を多々遺していますね。…

毎日ボートマッチ

さて参院選の話題が色々なところで目につきますが、既に話題になっているボートマッチ、やってみました。詳細はこちらです。(http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/votematch/etc/index.html)結果は以下のとおり。僕は公明党の政策と親…

最後のケインジアン(その1)

宮澤本を少し購入してちょくちょく読んだりしているのでちょっと纏めてみようかなと思ってみましたが・・・あえて釣られてみました。 別に宮澤元首相を弁護するわけではありませんが、この言い様はないと思いますが如何? タイトルの「功罪」にも係わらず文…