飯田泰之「歴史が教えるマネーの理論」

 Keiに連載されていた飯田先生の論考を再編集したもの。既に各所で取り上げられていますが、発見したので早速購入→空き時間に読んでます。本書は貨幣数量説と為替レート、そして金融政策の大きく三つについて歴史的な事実に照らしつつ分かり易く解説されています。僕のような歴史好き&経済学オタにとってはこういった本を読むのは至福の極みです。経済学は経験科学であり、実証分析が重要であることは言うまでもありません。一つの方法として過去の歴史的事実に尋ねてみるという手法がある訳ですが、飯田先生の新著は過去の歴史的事実がどのように学説として解釈されてきたのか、そして現代の目線からみた限界は何かという論点を加えることで記述に流れが与えられていると思います。勉強になりますねぇ。

歴史が教えるマネーの理論

歴史が教えるマネーの理論

(8/2追記)
 一気に読了。飯田先生の「経済学思考の技術」と合わせて読むとさらに味わい深いかもしれませんね。ちょっと感想文を書きたいところですが、例のごとく内容(カラクリ)に触れてしまうと本の売上に貢献できないなぁ・・なんて思ったり。まぁ場末ブログだから無問題でしょうが(笑)