2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

増田悦佐「格差社会論はウソである」

「あ〜(笑)」とお思いの方も居るのかもしれません*1が、今読んでいるのが増田さんの新著であるこの本。面白いですね。読んでいていろんな疑問や発想がわいてくる本って中々ないものです。イメージとして言うと「通説・常識」が適度に破壊され、そのことが…

松尾匡「景気ってなに?」

既に松尾先生のHPでお知らせがあったわけですが、第一回目のコラムがアップされているようなのでご紹介。「景気とは何か」というと、転換点から見た方向性としての景気とか、水準そのものの景気とかそういった話題が頭に浮かぶのですが、この連載では基本的…

岩田規久男「金融危機の経済学」を読む(その1)

本書は著者が「はじめに」で述べているとおり、以下の三つの論点を検討した書籍である。平易に書かれていることから非常に読みやすい書籍だが、その内容は実に豊かであり、一読しただけでは中々全てを味わいつくすことは難しい。さながら一回では堪能しきれ…

雑感

忙しいこともありましてブログはプライベートモードにしておりましたが、数日かけて徐々に読書感想文*1などを上げてみようと思い立った次第です。自分の作業が最優先ですが、よろしければご覧下さい。 *1:原田泰・大和総研『世界経済同時危機』、岩田規久男…

田中秀臣『雇用大崩壊 失業率10%時代の到来』を読む。

本書は「世界同時不況」に陥ったわが国の状況を主に雇用面から扱った書籍である。既に各所で感想が寄せられているところだが、書籍のタイトルに反して、その指摘するさまざまなポイントは重い。以下、本書で指摘されているポイントに即しながら感想を交えつ…

下村治『日本経済成長論』

株価の低迷に注目が集まる昨今でありますが、こんなときこそ手元においておきたい下村治のこの本。下村の著作は既に絶版となっており入手困難なものが多いとのお話は上久保さんの『評伝 下村治』にも出てきますが、こういった著作が再刊されるのは嬉しいです…

田中秀臣『雇用大崩壊』、岩田規久男『世界同時不況』

いやはや面白く興味深い本が沢山刊行され、ただでさえ忙しいのに更に忙しくなる今日この頃です(笑)やっと原田さんらの『世界経済同時危機』が終盤に差し掛かっているところですが、頭の中で世界経済に何が起こっているのかが具体的にわかりますよね。さて…

吉川洋「いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ」、小川一夫「「失われた10年」の真実」

このところいろんな本が出ますね。全然読めてませんが(笑、この二冊は本屋でチェックしてみようかな。吉川先生の本は竹森先生の「経済論戦は蘇る」を彷彿とさせますが、吉川理論の話ですかね。小川先生の本は資料用に購入するというところかな。僕にとって…