市村英彦・伊藤秀史・小川一夫・二上孝一「現代経済学の潮流2007」、軽部謙介・西野智彦「検証 経済失政」

 「現代経済学の潮流2007」の方は、毎年出てる日本経済学会大会で発表された論文及び講演を纏めたもの。今回は2006年の秋季大会のお話が主ですね。特に第八章に収録されている、マクロ経済学は「失われた10年」から何を学んだか、と題したパネルディスカッションが興味深いです。林先生らの著作が刊行される前のタイミングでの話ですが、林先生編纂の失われた十年研究の良い捕捉になるかと思いました。パネルディスカッションで報告された塩路先生のパワポファイルマクロ経済学の論点をうまく捉えていると思います。既にご存知の方も多いところ&結構仕事で使わせていただいてますが・・・(汗。どれも興味深い論点を含んでいますので、できれば全部読みたいところです。
 

現代経済学の潮流〈2007〉

現代経済学の潮流〈2007〉

 先日読んだ「経済再生の条件」から興味が広がり、今度は「検証 経済失政」を読もうと思って購入(甚だ恥ずかしい話ですが)。こちらは橋本内閣発足時からお話が始まるのですが、臨場感ある記載が興味を誘いますね。三部作あるので、まだまだ楽しめそうかなぁ。

検証経済失政―誰が、何を、なぜ間違えたか

検証経済失政―誰が、何を、なぜ間違えたか