2007年上期 東洋経済 経済・経営書ベスト100を読む。

 毎年恒例の東洋経済の特集ですが、今年も僕が読んだ書籍が多数ランクインしていますね。まず、僕が読んだ本ということで言いますと、以下の順位です。安達氏の「円の足枷」(4位)、原田氏の「日本国の原則」(6位)、斉藤氏の「成長信仰の桎梏」(9位)、小野氏の「不況のメカニズム」(14位)、野口氏の「グローバル経済を学ぶ」(19位)、加藤氏の「現代マクロ経済学講義」(19位)、地主氏の「アメリカの金融政策」(25位)、塩谷氏の「経済再生の条件」(25位)、中島氏の「オバサンの経済学」(52位)といったところです。「現代マクロ経済学講義」、「アメリカの金融政策」、「経済再生の条件」については、もっと順位が高くてしかるべきではないか・・との思いが禁じえません。以下のベスト10よりもずっと良い本であると感じますねぇ。
 ちなみにベスト10の残りをみていくと、一位は水野和夫「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」、二位は野口悠紀雄「資本開国論」、竹中平蔵構造改革の真実」、三位はなく、四位には清水真人「経済財政戦記」、7位にはジョン・マクミラン「市場を創る」、八代尚弘「「健全な市場社会」への戦略」、9位はバートン・ビッグス「ヘッジホッグ」、五十嵐敬喜「「素人以上プロ未満」のための経済金融入門」となっています。この中で興味深い本はジョン・マクミラン「市場を創る」でしょうか。ラスカルさんの簡潔なまとめもありますし。第一位、第二位に挙げられた書籍はまだ読んでいませんので、水野和夫氏の本は読みますかね。まぁ、氏に言わせると僕はグローバル経済の本質を見誤っているわけですが(笑)。
 さて、ランキングですが、こんなことはいいたくありませんが、評者が現在もしくは元の同僚の著作を評価している傾向が気になります。勿論、経済についての考え方・見方により同意見の方の本には共感を覚えるのは当然でしょう。ただランキングを参照して「じゃあこの本読んでみよう」と思う方も居るわけですし、評価は公正であるべきではないでしょうか*1

*1:敢えて言いますが三菱UFJバイアス有杉。