秋坂朝則「商法改正の変遷とその要点」

 仕事目的で購入。90年代後半から本格化したコーポレートガバナンスの変遷を追っていくには商法改正の変遷を抑える必要があると思いますが、秋坂先生の本は昭和25年の改正から平成17年会社法の成立までの商法改正についてポイントを押えて解説しているところが特徴です。「米国型か日本型か」といったべき論を論じるコーポレートガバナンスの書籍は多々あるわけですが、こういった制度改正を過去から時系列的に坦々と解説した本は貴重だと思います。経済バカにとってはコンパクトなところも魅力。