みずほ総合研究所『日本経済の明日を読む2010』

 シンクタンク各社による来年の絵姿に関する本が出揃う時期になると早師走という感覚がします。さてみずほ総研が毎年出しているこちらの本は、経済について数時間で読めてかつ各国(欧米・日本・アジア)の動向も俯瞰できてしまうという意味で便利な本だと思います。勿論個別領域に入っていくのが寧ろシンクタンクの強みでもあるわけですが、現政権の政策課題・政策についての評価についても言及されていて、バランスが取れていると思います。頭の整理もしやすいですね。

 個人的には他のところでは書いたりしていてブログでも少し言及しようと思って止めた話題が結構入っているのに驚くわけですが(汗、それはそれとして*1。皆さん考える事&課題とすることは同じなんでしょうね・・やはり。

日本経済の明日を読む2010

日本経済の明日を読む2010

*1:例えば10年の姿が08年前半の状況を再現するのではないか?とか、民主党の経済対策の評価(家計への所得増加の一方でタイムラグを伴って生じる企業・公的部門の支出減少。あくまで所得増加策は制度改正であって経済対策ではない)とか、新興国のそこそこ堅調な動向を念頭に置くと、資源高と先進国の停滞、日本の場合は円高と株安が生じやすい状況、さらにマイルドなデフレが長期化すること等々