JIPデータベースの更新版公表のお知らせ

  • 一橋大深尾先生からの告知

(http://www.rieti.go.jp/jp/columns/a01_0190.html)
以前、ESRIの「経済分析」で公表されていたJIPデータベースの更新版(2002年まで)が公表されるようです。ただで貰えるとは嬉しい限り。SNAに準拠しているという意味でも使いやすいですね。

JIP2006の特徴としては、1)公共財としてデータベースおよびその基礎データを原則として全て公開(RIETIのウェブサイトで近日公開予定)2)93SNAに準拠しコントロールトータルとしても原則として国民経済計算を使う、3)EU主要国、米国、韓国等について72産業別に全要素生産性の推計を行っているEU KLEMSプロジェクトに参加し、日本を含めた生産性絶対水準の国際比較を可能にする、等があげられよう。

あと楽しみなのはこちらの記述。

なお、生産性プロジェクトでは、日本経済全体をほぼカバーする企業ないし事業所レベルのデータベース(JIPミクロデータベース)を構築し、1990年代以降製造業を中心に観測された全要素生産性の停滞がどのような原因で起きたか、海外と比べて著しく生産性が低いといわれている一部の非製造業で生産性上昇を妨げているのはどのような要因か、といった研究も同時に行っている。