福井日銀総裁の村上ファンド拠出について

 例のごとくビハインド・ザ・ウェイブですが(笑)、福井総裁が村上ファンドに1000万円拠出していたというニュースについて感想を。昨日のニュースJAPANおよび田中先生のブログでも触れられていますが、日銀職員の服務ルールを普通に読めば今回の行為は「世間から疑念を抱かれる利殖行為」に相当するのではないでしょうか。総裁に就任する段階で潔くファンド拠出を止めるべきだったのでしょう。又、解約のタイミングですが、こちらも量的緩和解除の時期と一致するのでは?との疑念もありますね。もしくは株安となる前に解約してしまおうとの思いがあったと言われても仕方ないのでしょう。途中で解約してしまった事は「ファンド拠出は好ましくない」と福井氏が考えていた事の証左といわれても仕方がありません。
 今後の対応ですが、福井氏はなぜ総裁就任後もファンド拠出を続けたのか、そして途中でなぜ解約したのか、について衆人に納得のいく説明を行う必要があるでしょう。又、責任の取り方として辞任*1もあり得るでしょう。あくまで「知らぬ存ぜぬ」を通しつつ、夏場に利上げという行動は日銀の信用にさらなる追い打ちをかける行動でしょうね。そうならないことを祈るばかりです。

*1:量的緩和解除も行った訳ですし、もう福井氏の役割は終わったのでは?