昨今の情勢について(雑感)

 報道のとおりですが、日銀総裁・副総裁人事は混迷を極めていますね。田波耕治氏の総裁案を民主党は飲めないということは自民党も先刻承知だと思いますが、あくまで財務次官経験者に拘るんですかね。自民党は「人事が決まらないのは民主党のせい」だというのでしょうし、民主党は「自民党が適当な人材を挙げていない」というのでしょうから、泥仕合の様相。結局民主党よりの判断=日銀シンパの皆様で総裁・副総裁が固められるということになるのでしょうか。出来れば移住したいところですが、諸所しがらみもあり無理な模様(涙。

 さて、現状の動向として着目すべきは為替の動きということなのでしょうが、この数日の動きは急激ですね。100円を割り込んだと思ったら97円ですか。欧米諸国は緩和基調で推移しているわけなので、我が国も黙っているだけではどんどん円高は進むというのは明白でしょう。もっと円高が進展するんだろうなぁ。当然ながら我が国はドルペッグ制をとっている訳ではありませんので、好きに金利を下げることが出来るのですが・・・。緩和余地が0.5%しかないから云々というのは緩和措置をしたくない屁理屈のようなもんです。海の向こうの米国は必要ならばケチャップでも買って断固緩和してくるでしょう。言葉尻のみで各国協調しているといっても行動は伴っていないわけですから、いくら発言しても意味ないでしょう。

 円高内需拡大することで経済成長が進むというお話もどなたかが少し前にされてたわけですが、期せずしてお話の展開になってきているわけです。金融政策としてはしばらく様子見なんでしょうし、介入もしばらくは出来ないとすれば円高がどんどん進みますから、このようなご意見が正しいかどうかが判明しますね。個人的にはこのような負の連鎖が実際に生じるのを黙ってみるには耐え難いものがあるのですが・・・何も出来ない自分には仕方なし。戯言であることを祈るのみです。