服部茂幸『金融政策の誤算 日本の経験とサブプライム問題』

 リフレ派なで斬り!という思いで服部先生はお書きのように感じたりもしますが、まぁそんなことはありません。僕の認識は本書で語られる主張とは真逆の所にあるわけです。分かりやすいところからいくと、食糧・エネルギー価格の高騰でCPIが上昇しているといっても結局のところGDPデフレータの低下は続いていますのでデフレですし、結局個別財の価格変化が物価水準には影響を及ぼさないという視点は今回も成立しているわけですが・・。年末に一気に読みましたが、一々反論を書こうかと思案中・・という一冊。しかしこのところこういう本って多いなぁ。というか僕がよく読んでいるだけなのだろうか。読了して、じゃあ何すればいいんだろうかという疑問もこれありといったところですか。