「特集 世界同時不況の時代」(経済セミナー2.3月合併号)

 経済セミナーが次回から毎月刊行ではなくなる(実態は合併号が続いていましたのであれですが)とのことですが、寂しい限りですね。他の経済誌との差別化は難しいのかなぁと思っていたところですが、残念です。
 今回の特集は掲題のとおりですが、竹森先生、地主先生、小川先生、門倉さん、嶋中さんと豪華なメンバーがかかれています。地主先生の論説は米国の金融政策の流れが具体的にきちんと書かれており参考になりますね。竹森先生の論説は世界金融危機へいたる原因を明快に論じたもの、小川先生の論説はEUの状況を、門倉さんの論説は新興国の状況を、嶋中さんの論説は危機の先行きと今後の日本経済への影響を論じています。今後どのような形で世界経済・日本経済が推移するのかという点は悩ましいよなぁ・・筋道たって考えないと思いつきではなんとも把握できませんねぇ(笑。後、印象に残ったのは佐藤先生の「日本の経済学界50年」ですかね。