中野剛志「恐慌の黙示録」

 中野さんの本。発売と同時に購入したのですが、まだまだ積読状態です。現在の状況が恐慌なのかどうかといわれると、不況ではあっても恐慌だという実感は正直ありません。本書は、ミンスキー、ヴェブレン、ヒルファーディング、ケインズシュンペーターの5人の思想を追いながら、今後のヴィジョンを探し当てる際のヒントを論じるというものです。このような題名にしなくても売れると思うのですが・・・流行なんでしょうかね。いずれにせよきちんと読んでみたいと思いますが、僕はどちらかというと今回の経済危機は(これまでと同様)観念論ではなく実証に基づく事実の観察こそが有効だという思いをぬぐうことができません。

恐慌の黙示録―資本主義は生き残ることができるのか

恐慌の黙示録―資本主義は生き残ることができるのか