安達誠司「恐慌脱出−危機克服は歴史に学べ」

 安達さんの新著。来週ぐらいに刊行されるとのお話を小耳に挟みましたが、これは楽しみだなぁ。今読んでいる本を早く読まないと追いつかなさそうですが(汗。

どこにも案内が出てませんので、書影など出たら又アップする予定。ゴールデンウィークは読書三昧といきたいところですね。でも難しいかな。昨年度の白い悪魔を片付けないと今年度の白い悪魔がやってくるし・・・ぼやぼやしてると1年終わってしまいそうだし@@;

(追記:4/24)
 見えざる手が働いたのでしょうか。献本いただきました。どうもありがとうございます。まだ書店に並んではいないと思いますが、これは面白そうですね。特に帯の言葉が良い感じです。読み終わったら感想を書かせていただければと存じます。重ねて御礼申し上げます。

ということで、恐らく東洋経済から内容紹介が出ると思いますが、一足先に本書の内容紹介をしてみることにしましょう。

○帯から
FRB、長期国債の大規模買い切りへ!ついに始まったグローバル量的緩和 日本は乗り遅れてしまうのか?

○本文より
・・・「正常化」という出口戦略を誤ると、経済は大混乱に陥る可能性が高い。「正常化」への転換が早すぎると1937年恐慌のように、アメリカを含む世界経済が再びデフレの危機を迎える可能性が高まる。一方で、「正常化」への転換が遅れると、長期金利の急上昇やインフレのリスクが高まる。・・・・世界経済の正念場は、この経済危機ではなく、その先にあることを忘れるべきではない。

序章  金融危機から経済危機へ
第一章 21世紀の金融危機
第二章 金融危機前史−1907年恐慌
第三章 世界大恐慌の再来か
第四章 恐慌型不況を克服する方法はあるのか
第五章 もはや対岸の火事ではすまなくなった日本経済
第六章 世界経済システムはどう転換するのか
第七章 今後のリスク要因を考える
終章  世界経済はどこに行くのか

(追記:4/27)
取り急ぎほぼ読了。面白かった&勉強になりました。つたない読書経験で恐縮ですが、恐らく現在我が国で出回っている金融危機関連の書籍の中で最もその本質を分かりやすく納得がいく形で説明されている本ではないかと思います。是非興味がある方は書店にて手にとられることをオススメします。とりあえず誤植だと思いますが、19頁の「金利引き下げが住宅価格の・・・・」の表題は「金利引き上げ」でしょうか。後、161頁の図表6-1の期待インフレ率とコアCPI上昇率は折れ線グラフの範例が逆ではないかと思いました・・。

恐慌脱出―危機克服は歴史に学べ

恐慌脱出―危機克服は歴史に学べ