中原伸之氏「日銀はだれのものか」
既に様々なブログで取り上げられていますが、日銀審議委員を務めた中原伸之氏の回想録です。ジャンクではない中原氏がジャンク達といかに向き合ったのかが書かれています。ゼロ金利への道、ゼロ金利解除、そして量的緩和策の実行という時期に中原氏が何を考え、実行したのか、そして国内外の著名なエコノミストとの交流を書かれた箇所はとても興味深いですね。聞き手の藤井良広氏による「縛られた金融政策 検証日本銀行」では篠塚氏の発言がかなり取り上げられている一方、中原氏の発言があまりなく残念な気持ちだったのですが、あわせて読むとより面白いです。植田先生の「ゼロ金利との闘い」もありこちらも読んだのですが・・・対立点がより明確になるという意味では良いんでしょうかね。
- 作者: 中原伸之,藤井良広
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/05/01
- メディア: 単行本
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