齊藤誠「新しいマクロ経済学」(新版)、フェルプス・平山朝治訳「マクロ経済思想−7つの学派」、飯塚信夫、加藤久和「Eviewsによる経済予測とシミュレーション入門」

 

 最近購入した書籍のご紹介。まず最初は齊藤先生の「新しいマクロ経済学」(新版)。専門の方にとっては既知の事なんでしょうが、私のような人間にとってはコツコツ復習がてら勉強する本として良い感じの本だと思います。といっても電車の逝き帰りで読むには石橋湛山的な集中力必至なんでしょうが(汗。

新しいマクロ経済学―クラシカルとケインジアンの邂逅

新しいマクロ経済学―クラシカルとケインジアンの邂逅

 

フェルプスノーベル経済学賞受賞記念ということで、以下の書籍も購入。消費税が3%時代の書籍ということですが時代を感じます。ざっと読み始めたのですが、歯ごたえありますね(汗。上記の本と併せて読みたいところです。

マクロ経済思想―七つの学派 (新世叢書―経済学)

マクロ経済思想―七つの学派 (新世叢書―経済学)

 

 最後は、Eviewsによる経済予測とシミュレーション入門。内容をざっとみると、既存のEviews本(松浦本は例外として)と比較して同時方程式・マクロモデル構築に入って解説がなされているのは好感が持てますね。回帰分析までで終わりという書籍でないだけ、素晴らしい。ただ折角少し言及したのなら、フォワードルッキングな期待形成に基づくEviewsの使い方といった点にも踏み込むといい感じだと思いますが・・。あとはEviewsってウインドウ表記で手軽に計算できる点も特徴だとは思いますが、一方で純粋に大規模モデルを作成するにはプログラムを書いて処理する、という方式も取れるところがTSPにない強みの筈ですよね。単純なIS-LMモデルの例に即した推計・シミュレーションの解説も有意義だと思いますが、もっと本格的なマクロモデル構築・シミュレーションの例を解説して欲しかった、というのが僕の感想です。同様の感想を持っている方も多いのではないでしょうか。

EViewsによる経済予測とシミュレーション入門

EViewsによる経済予測とシミュレーション入門