大河ドラマ「風林火山」にちなんで
昨年も大河ドラマの原作本「功名が辻」を読んだのですが、今年も井上靖の「風林火山」を読みました。読書感想文も書きたいところです。さて大河ドラマが放映される随分前に読了してしまいまして興奮冷めやらずさらに別の本を読みたいと思ったわけです。
書店には風林火山コーナーが設置されているところも多いですが、数ある本の中で僕がお勧めなのが井沢元彦の「野望(上)・(下)」です。井上靖の「風林火山」はかなりさらっと書かれているのですが、こちらは諏訪・小笠原・村上といった信濃の豪族を武田氏が打ち滅ぼしつつ信濃を制覇していく様が大変綿密に描かれています。井沢氏の独特の考証がまた良し。物語をより面白くしてくれます。
本書は元々は「信濃戦雲録第一部」として刊行された書籍の文庫版です。川中島の合戦で山本勘助が討ち死にするまでが描かれます。ご存知の方も多いと思うのですが、この小説には続き(「信濃戦雲録第二部」)がありまして3月に文庫化されるようです。こちらも楽しみですね。
じっくりと山本勘助と武田信玄、北条氏康、上杉謙信といった武将が織り成す人間模様、知略の様を堪能したい方にはお勧め。大変分厚い本ですが、本当に一気に読めますよ。
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