安藤光代"Impacts of Japanese FTAs/EPAs:Post Evaluation from the Initial Data"

先日開催されたRIETIシンポジウムでの研究が元になっているDP。FTAs/EPAsの効果分析としては、CGEモデルに基づく事前評価が主ですが*1、我が国も幾つかの国とEPAを合意・発効しており、事後評価を行うことが可能になってきています。本DPは事後評価として、日星、日墨EPAの効果をグラビティモデルに基づいて分析していますが、日星は締結前と後で関税撤廃幅はほぼ変わらないため効果なし、日墨は輸出・直接投資において効果ありとの事です。詳細はじっくり読むことにしましょうかね。

http://www.rieti.go.jp/en/publications/summary/07060004.html

(追記)
 日墨EPAの事後効果分析はJETROの分析が纏まっていてお勧め。あとJETROですと、通商弘報(有料)を購読すると毎日各国情勢のお知らせメールが来るのですが、これが役に立ちますね。細かく知りたい場合には各記事をダウンロードできますし。

*1:私とK君のペーパーもrefer頂きありがとうございます。いつか改訂したいのですが、推計の労力と得られるインプリケーションを鑑みると二の足を踏んでしまう状況(笑)