アンドルー・グリン「狂奔する資本主義」

 本書は西欧、北米、日本、オセアニアといった先進諸国の経済発展の変容(低インフレ率、労使関係の安定化、資本の自由化、市場への信頼)がどのように変化しつつあるのか、を株主価値の追求、企業汚職、中国の輸出拡大、ニューエコノミー、グローバリゼーション、不平等化と非熟練労働への需要低下といった論点に基づきながら叙述した本とのことです。中々興味深そう。特に6章の成長と安定、7章の福祉と所得不平等と題した箇所が面白そうです。

狂奔する資本主義―格差社会から新たな福祉社会へ

狂奔する資本主義―格差社会から新たな福祉社会へ