長幸男「石橋湛山の経済思想」、「昭和恐慌−日本ファシズム前夜」

 長先生の新著をご覧になったと某ご連絡で知ったのですが、「石橋湛山の経済思想」、どうやら明日発売なんだろうか。既に発売されておりました。八重洲ブックセンターでゲット。とても楽しみです。
 長先生と言えば僕の中では「昭和恐慌−日本ファシズム前夜」なのですが、これは凄い迫力を持った本なんだよなぁ。事実の単なる羅列の歴史というのではなく、背後に息づく人のうねり・鼓動を伴いながら迫るような雰囲気を持つ本です。再読してみますかね。

石橋湛山の経済思想―日本経済思想史研究の視角

石橋湛山の経済思想―日本経済思想史研究の視角

昭和恐慌―日本ファシズム前夜 (岩波現代文書)

昭和恐慌―日本ファシズム前夜 (岩波現代文書)

(追記)
やっとこさゲット。長先生は2007年に逝去されています。「石橋湛山の経済思想」は石橋湛山に関する論文を収めた第一部、そして日本経済思想史に関する論文を収めた第二部から構成されています。増田弘氏によるまえがきで全体像を、そして最後に「私の学問形成の歩み」と題したご自身の遍歴について、最後に奥様の武田清子氏によるあとがきという構成。石橋湛山の思想を知りたいという方にはうってつけの本ではないでしょうか。湛山について知りたい方は小島直記『気概の人 石橋湛山』あたりから読み始めてからでもよさそうですね。僕自身全く門外漢なのでご参考までに。
そして田中先生が本書についてエントリされていますので、そちらをご欄になると吉です。勉強になります。