朝日新聞「変転経済」取材班編「失われた<20年>」

 ラスカルさんが確か少し前にこの本についてのエントリをされていたと記憶していますが、本書はさまざまな方へのインタビューを交えながら、現代へのエポックメイキングとなっている出来事を焦点としつつわかりやすく纏めた本です。こういった本は僕は好きですね。まさに(部分的ながら)自分が何とかしようとしている話題についても関連してきますし。
 プラザ合意から24年、バブル崩壊を91年とすれば18年、金融危機アジア通貨危機、そしてデフレへの突入を97年とすれば12年・・・・。着実に時は経過するものの、私個人の気分にもよるかもしれませんが、現在の世界経済・日本経済の変調、そして政策・政治という枠組みの溶解現象というように見える今を捉えるには、過去の事実や言葉を選り分けてその中から重要な事実・要素をあぶり出した先に何が見えてくるのかということをそろそろ考えてみる時期なのではないかとも思うのですね。

失われた〈20年〉

失われた〈20年〉