R.スキデルスキー『なにがケインズを復活させたのか?』(山岡洋一訳)

 楽しみにしていたスキデルスキーの最新作。原題はKEYNES:THE RETURN OF THE MASTERなわけですが、この題名からはヨーダを連想するのは仕様でしょうか。第二章あたり(淡水と海水とか、現代的なマクロ経済学への批判的視点の議論)あたりから段々と本領発揮な予感がしますね(笑。じっくり読みたい本です。
 山岡氏のあとがきも読みましたが、『説得評論集』に収められているケインズの論文をピックアップしつつ『自由放任主義の終わり』の全文を加えた時評集も刊行されるとのこと。現代的な話題ということならば、『説得評論集』中にあるインフレーション・デフレーションに関する論文を加えて欲しいし、そうなっていると期待。

なにがケインズを復活させたのか?

なにがケインズを復活させたのか?