読書
リフレ派なで斬り!という思いで服部先生はお書きのように感じたりもしますが、まぁそんなことはありません。僕の認識は本書で語られる主張とは真逆の所にあるわけです。分かりやすいところからいくと、食糧・エネルギー価格の高騰でCPIが上昇しているといっ…
浪川氏の書かれた『前川春雄「奴雁」の哲学』を早く読みたくて本屋に行き購入。合わせて新刊の『「失われた十五年」と金融政策』も購入。 『前川春雄「奴雁」の哲学』は韓リフ先生のご紹介にもあるとおり、第二次オイルショックの際の迅速な金融引締めを実現…
中々時間が取れないことと、ある知識人に関する頁に本書で記載されている別の知識人を見つけるとその知識人についての頁を合わせ読むということをしているせいなのか、はたまた私が無知なだけ(最もこちらが可能性が高い)なのか、毎晩牛歩の如く一頁一頁を…
経済関連の積読本を読み終えたら、手にとってみたい一冊。粕谷氏の著作ですと河合栄治郎に関する本(『河合栄治郎 闘う自由主義者とその系譜』、日本経済新聞出版社)を随分前(高校生くらいの時)に読んだ記憶があったのですが、これって発売されたのが1983…
(その1)では第一部の内容を敷衍しつつ、著者の議論をもとにしてバブルを生み出す背景にある動学的効率性が満たされない状態(成長率>投資収益率)とは、成長率が金利(長期金利)を上回るという事態を意味しており、さらに金融緩和策は経済を動学的効率性…
*1来月、文藝春秋から文庫本として、『危機の宰相』、『テロルの決算』が刊行されるとのことだ。『テロルの決算』は未読だが、文庫版刊行をきっかけに読んでみたい。『危機の宰相』は下村治の子息である恭民氏によるあとがきが追加されるとのことである。一…
といわれた時、諸兄諸賢の皆さんならどのような本を薦めるでしょうか。この所(と言いますかここ1年くらいそうかもしれませんが)直近の経済動向についてあれこれ頓着する題材が多いわけですが、「まぁちょっとモチツケ」とお思いの向きには、以下の書物な…
大恐慌と今般の金融危機との比較を試みた論説がこのところ多く見受けられるようになりました。論の進め方は論者によって様々で一方の極に立てば「大恐慌なみだから危ない」という話もありますし、一方の極に立てば冷静な評価もあるといったように玉石混交の…
先週、世界を襲った金融危機は週末のG7における政府対応を好材料に株価の反転という形で始まった。尤も、米国ダウはサブプライムローン問題が喧伝されるようになった昨年中ばの14000ドル台を基点としてみれば9387ドルという水準は未だ頼りない水準であり、今…
来週に発売予定の上野さんの新著。「デフレは終わらない」以降の経済状況についての考察と予想。楽しみ。第1章 虚構のインフレ―原油・食品高だけでは本物の「インフレ」ではない 第2章 「原油バブル」崩壊のシナリオ―1バレル=70ドルを超える原油価格は…
本書は序文でも著者自身がまとめているように、「サブプライム危機」をテーマにした書籍である。『資本主義はきらいですか』という著者の問いかけの答えは、著者が言及するナイトの思想−「批判的な経済自由主義」に鮮明に現れている。つまり、熱狂的な市場崇…
この所昔(という程古くないか)の出来事に興味を持っていることもあって、即買したもの。サブプライムローン問題の深刻化に伴う金融危機にゆれる世界ですが、こういう時にはなぜか血が騒ぐのが人の常でしょうか(笑。我が国の場合は今のところ対岸の火事と…
韓リフ先生のブログでもご紹介されていましたが、即買いしました(笑。この本は、ケインズの仕事を幅広い視点から論じた本です。700頁という大部の著作ですが、倫理、知識、政治、戦争と平和、貨幣、労働、金、芸術、結論という章の名前からしてもその幅広さ…
東大出版会のサイトで以前紹介があったものですが、7月末に刊行されていますね。今度本屋に行ったら購入してみよう。平成長期不況―政治経済学的アプローチ作者: 大瀧雅之出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2008/07/01メディア: 単行本 クリック: 3回こ…
日大の矢部先生らが定期的に更新されている現代日本経済史年表ですが、「2000年以降がないなぁ」と思っていたところ、2006年まで更新されていたのを発見。確かこれで三回目の改訂かと思いますが、有難い限りです。各年代の経済の出来事、及び社会動向、主要…
つたないながらもコツコツDSGEモデルの勉強を進めていますが、その際にお世話になっている著作は以下でしょうか。Galiの本はコンパクトに纏まっていて良い感じです。適宜加藤涼「現代マクロ経済学講義」で補えばよいかと。又、パラメータ推計等々についてはD…