2006-01-01から1年間の記事一覧

エコノミスト、クラシック音楽を語る(爆)(1)

僕もご多聞に漏れず、学生時代には週末の昼下がりに図書館でクラシック音楽を聴いたりして一人悦に入ることも多かったのですが*1、このところ「のだめカンタービレ」にはまっていることもあってこつこつクラシック音楽に親しんでいます。大したウンチクを語…

石崎津義男「大塚久雄 人と学問-付 大塚久雄「資本論講義」」

読書感想文を書こうにも暇がなく、購入した本のお知らせになってしまうわけですが、ちょっと評伝っぽいものを読んでみたくなって石崎氏の上掲書を読んでみました。大塚氏のいわゆる大塚史学についてはまったくの門外漢なので語りたくはないのですが、左足、…

ノーベル経済学賞の季節

今年もノーベル経済学賞の季節がやって参りました。トムソンの予測は多分?外れるのではとも思いますが、昨年、私はこんなことを書いてました。今年も既に書いている候補者の中から選ばれるのではないかと予想してます。もしかするとこの中で記した学者の中…

経済財政諮問会議民間議員内定

昨日、安倍首相の所信表明演説については辛口批判が多いところですし、僕も同感なのですが、新しい民間議員の方が内定した模様。取り急ぎ。・日本経団連の御手洗冨士夫会長(キヤノン会長) ・丹羽宇一郎・伊藤忠商事会長 ・伊藤隆敏・東大大学院教授 ・八代…

橘木俊詔「格差社会 何が問題なのか」、岩田規久男「「「小さな政府」を問いなおす」、中野雅至「格差社会の結末 富裕層の傲慢・貧困層の怠慢」

このところ格差社会に関する論考が相次いでいますが、やはり橘木先生のこちらはチェックする必要があるかと思います。統計のくせ、所得格差に関する考え方、格差社会是正のための処方箋について書かれています。岩田規久男氏の最新刊「「小さな政府」を問い…

安倍政権の経済政策を考える

昨日大方の予想通り安倍晋三氏が自由民主党総裁に就任することになった。安倍氏の経済政策に関しては、経済財政諮問会議の陣容がどうなるのか、内閣府、財務省・経済産業省といった経済関連官庁の大臣には誰が就任するのか、といった生臭い話もあるのだが、…

御礼

ご親切な方からはてなポイントをいただきました。 今後もコツコツブログを続けていければと思っています。 どうもありがとうございます('∇')

水木楊『エコノミスト三国志』

既にsvnseedsさんのところで話題になっていましたが、アマゾンで購入してみました。 現在最初の方を読み進めていますが、『危機の宰相』よりも時代の射程が広く、硬派な読み物の印象です。 う〜ん。面白い。どうでも良いのですが、書名をもっとまともなもの…

今日の検索ワードから

ちょくちょく検索ワードでこられた方がどんな単語でこちらに辿りついたのかをチェックしたりしています。今日ですと、「安部晋三」関連で来られた方が多いようです。あとは取り上げた論文・書籍の作者の名前での検索とかが多いですかね。 余談ですが「RAS法 …

設備投資減速?

纏まったものが書ける時間的な余裕がないので雑感のみ。内閣府が公表した7月機械受注額の動向が前月比マイナス16.7%となりました。今般の景気拡大の牽引役である設備投資の先行指標の減少を受けて、景気の先行きが心配されます。外需の伸びが一巡したこと…

阿部謹也氏死去

9日(土)に報道されていましたが、歴史学者の阿部謹也氏が亡くなりました。学生のころ、「ハーメルンの笛吹き男」を読んだものです。ご冥福をお祈りいたします。

藤田勉『安倍晋三の経済政策を読む』

山崎元氏のブログでも話題になっていますが、安倍氏の経済政策についてはもう少し纏まったものを整理したいところです。「美しい国へ」とともに購入したのですが、安倍氏の経済政策についての考え方は第二章の対談から伺えます。 というか他の部分は意味なし…

読書感想文整理

「読書感想文」での検索でこられる方が多いようですので、アメブロで書いていた読書感想文を当ブログにも移動させました(頂いたコメントは反映しておりません)。よろしければご査収ください。[読書感想文]で見ていただければ、一覧をごらんいただけると思…

やはり野戦色の強い研究所が・・。

(http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20060907)をご参照のこと。今朝のテレビ(テレ朝?)でも出演されていましたが、ミスター波及効果氏が早速波及効果の推計をされていたようですね。(そして門倉氏も)お祝いムードですし良いんでしょうか。素晴らし…

紀子様男子ご出産

既に皆様ご存知のこととは思いますが、秋篠宮紀子様が男のお子様を出産されました。 帝王切開での出産なので心配なところでしたが、紀子様、お子様ともにお元気そうで何よりですね。 これで皇室典範についても少し議論の時間が得られたということです。本当…

田中秀臣『経済政策を歴史に学ぶ』を読む。

本書は1990年代初めからの「失われた十数年」を経て一息ついた日本経済の今後を考える視座として、過去の経済思想、経済学の歴史といった過去の経済学が残した遺産を適用するという試みを行った本である。 本書の概略を先取りしてみると、格差社会および小泉…

財務総合政策研究所のディスカッションペーパーから

ぱらぱらと巡回していたところ、面白そうな論文発見。ということで後で読むための備忘録として整理。 「小泉構造改革」なる概念についての諸考察(by 渥美恭弘氏) (http://www.mof.go.jp/jouhou/soken/kenkyu/ron162.pdf) 政府系金融機関融資は「借りにく…

沢木耕太郎『危機の宰相』と下村治

『危機の宰相』は、1960年という時代に対する沢木耕太郎氏の尽きない興味から生み出された著作である。同書のあとがきによれば、沢木氏は1960年という時代を、体制の側が提出した夢と現実を描く「所得倍増」の物語である『危機の宰相』、右翼と左翼が交錯す…

本田ブログ閉鎖

既に様々なブログで話題になっていますが、本田先生のブログ、閉鎖(プライベートモードへの移行)となった模様です。随分前、「こんな先生もブログやってるんだ」等と発見した時には新鮮な気持ち&驚きだったのですが、閉鎖というのは残念ですね。閉鎖する…

来訪者男女構成・年齢構成

ということで既にラスカルさん、田中先生のブログでも取り上げられていますが、当ブログへの来訪者の年齢構成、男女構成はこんな感じです。意外と女性の方が多い。そして年齢層低いんですね。大学生の方の来訪の比重が多いんでしょうかね。 男性:0.66 女性…

さて思った通りですが・・。

8月になりCPIの数値が公表されましたが、随分前(2006年3月16日、2005年12月27日)に私はこんな事を書いたりしていました。 8月になると基準年次の改訂(2000年基準から2005年基準への変更)が予定されている訳ですが、基準変更に伴って過去の数値まで遡って…

小林慶一郎「市場経済は目的か手段か」(後編)を読む

(前編)では小林氏が小泉政権を「システムとしての市場経済を始めて本格的に目的とした」政権として好意的に評価した点について批判した。(後編)では市場経済を重視する視点(市場主義)を追求することによって生じるであろう弊害(格差問題)をいかに乗…

仕事に行き詰まったら・・

そんな時には倉木麻衣先生のアルバムを聴くとノリノリになってちょっとやる気がでますよ。自分だけかな・・。DIAMOND WAVE(初回限定盤)(DVD付)アーティスト: 倉木麻衣出版社/メーカー: GIZA studio発売日: 2006/08/02メディア: CD購入: 1人 クリック: 24回こ…

今後の見通しなど

「サルまん」の復刊が楽しみな今日この頃ですが、残暑が厳しい今日この頃です。 マクロ経済見通しも必ずといって程外れますので外れる可能性も大ですが、対外環境は安定していますので順次エントリしてきたいところです。ということで今後の見通しなどを。問…

夏休み無しなので・・・。

せめて気分だけでも変えようと、スキンを変更してみました。夏気分全開です。 といっても今週あたりが夏は山場でしたね・・orz..

「あたりまえのこと」に抗する

真実を口ずさむ時、それは「大声」でなく「小声」でなされなくてはならない。なぜかと言えば、真実は口に出したその刹那、雲散霧消してしまうかもしれないからであり、それが「あたりまえのこと」であったとしたら尚更だ。以下、ある経済学者の言葉*1から印…

小林慶一郎「市場経済は目的か手段か(前編)」を読む

今週のMM日本国の研究で、小林慶一郎氏が「市場経済は目的か手段か」と題して論説を寄せている。小林氏はポスト小泉政権の鍵となる「構造改革路線の継承」とは何かという問いに対して、それは市場経済システムを豊かさを得るための「手段」と考えるのではな…

中島隆信「これも経済学だ!」

偶々本屋にフラッと立ち寄った際に見つけたのですが、中島先生の新刊本、刊行されていますね。 先生の授業での笑えない?*1ネタも折り込みつつ、一見すると非合理な行動の中にも合理性が見いだせる筈、様々な問題について「うまい仕組み」を作るには経済学の…

「この経済本がすごい!!」から思う

今週の東洋経済の特集は「この経済本がすごい!!」です。2006年上半期ベスト100ですね。 韓リフ先生のブログでも取り上げられていますので重複箇所はありますが、当ブログでも取り上げた書籍が多数上位に食い込んでいて嬉しいです。「日銀はだれのものか」…

田中秀臣「経済政策を歴史に学ぶ」

このところバタバタしており、中々エントリする時間的余裕がありません(泣)。さて、田中先生のブログ(http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/)でもお知らせがされていますが、「経済政策を歴史に学ぶ」。mixiでも少しだけ議論に参加させて頂いた西部邁話…